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ROOM TOUR
  • 唯一無二の家族にとって本当の「心地よさ」を追求

    ジャズを中心としたDJ、北欧家具の収集など多様な趣味嗜好を持ち、深い造詣と強いこだわりを持つ施主。そのマインドを理解し受けとめ、家に落とし込めるのは、独創性に富み、よりマニアックに“施主にとって心地のいい家”を突き詰めて設計する石上さん以外にいないだろう…そう思わせるたたずまいです。

     

    施主は「きれいに整った庭ではなく、自然に生い茂った雑木林のような場所に住みたい」と希望。建設地は住宅街ですが、石上さんは土地を見て「十分に要件を満たせる」と感じたそうです。南側は田圃だったため、まず南に大きな主庭を計画。「もともと森だった場所を拓いて家を建てた」というストーリーを想定し、再構築を図りました。

     

     

     

     

    主庭に面したLDKは外部感のある開放的なワンフロアですが、広すぎるとかえって落ち着かないため、梁や柱でなんとなくの境界線を意図。人間のスケール感に合わせて空間にメリハリをつけるアイデアです。家具や照明も、空間をつくる上で大切な要素。石上さんは手持ちの家具の居場所を前提として、プランを作成しています。ダイニングテーブルとイスは、施主が所有する北欧家具「Yチェア」に合わせて家具職人にフルオーダーしました。

     

     

  • 家族の楽しみを受容する未完の住まい

    木目も美しい内装や庭などの巧妙な演出により、内と外の境界が曖昧な住まい。樹木のさざめきが視覚からも感じられます。

    建築から一年が経ち、雑木林は順調に成長して当初の心配も杞憂に。植栽がプライバシーを確保してくれているため、カーテン要らずで生活できているそう。常緑樹が多いので、今後さらに豊かに生い茂っていくと思われ、それを家族も楽しみにしています。

     

     

     

     

    また、住みながら居場所を見つけてもらいたいとの想いを込めて設計したところ、施主から「テラスに椅子を置いて、久しぶりに子どもとじっくり話をしました」とうれしい報告があったそう。さらに「機能はもちろん大切ですが、そうじゃないところが住宅の豊かさにつながっていると気がつきました」といった言葉を受けて、設計士冥利に尽きると石上さん。
    「施主さまは、私が設計者として目指している世界観をしっかり理解してくださっていたので、最大限といえるくらいの表現はできたのかなと思います」。

     

     

     

     

    そんな住まいは、現在進行形。木々の成長はもちろん、バルコニーにも植栽を増やしたり、テラスの葡萄棚づくりに着手したり、構想は尽きません。10年後、20年後の姿が楽しみな住まいです。

     

     

建築デザイナー

イシウエヨシヒロ建築設計事務所 石上芳弘
イシウエヨシヒロ建築設計事務所
石上芳弘
Yoshihiro Ishiue
1974年松山市生まれ。一級建築士。建築士会正会員。建築家協会正会員。近畿大学理工学部建築学科卒業。同大学院工学研究科建築学専攻修了。設計事務所勤務を経て独立。2021年里山空間デザインコンペ最優秀賞、22年キッチン空間アイデアデザインコンテスト最優秀賞を受賞。15年より近畿大学建築学部非常勤講師。
■ 趣味/写真、山登り、海外旅行 ■ 好きな本/宮本輝の小説全般 ■ 好きな建築/インドの階段井戸

工務店情報

会社名
イシウエヨシヒロ建築設計事務所
対応
住宅、店舗、ビルディング、リフォームの設計
アクセス
office/大阪府岸和田市阿間河滝町1572 satellite/松山市畑寺4-16-23
電話番号
072-427-6976
営業時間
定休日

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