施主夫婦は、知人の紹介でアクティブ・アートにアクセス。話し合いを重ねるうちに、湯浅チームの要望の受け止め方、柔軟な姿勢に全幅の信頼を寄せるように。当初計画していた土地から、別の敷地に変更するというアクシデントもありましたが、その際も、新しい敷地のメリットをアドバイスしてもらい、土地購入を決めたという経緯もあります。
スキップフロアを熱望された2人ですが、家族のライフスタイルの変化などを考えたとき、「リビングの一角に小上がりの畳コーナーを設けたほうが良いのでは」と湯浅さんがアドバイス。そうすることにより、畳の下を収納として活用できること、リビングをより広く使えること、掃除もラクになることなどのメリットが。また子育て中の今だけではなく、将来の活用ビジョンも明確になりました。
吹き抜けのある大空間リビングを希望されていた2人。南面の大窓、階段部分のハイサイドライト※など、リビングには数カ所から明るい日差しが取り込まれています。また壁のないLDKには、構造上2か所の大黒柱が必要。その柱をデザイン的に見せるために、あえて大黒柱を挟むように化粧柱を設けました。この3本の柱は空間のアクセントとなり、デザイン的なスパイスとなっています。
共働きで、夫婦ともにコレクションが趣味。たくさんの収納を設け、シンプルかつ家事ラクなステキ動線とするために邸内にはさまざまなアイデアが散りばめられています。キッチンや洗面所、脱衣所は近接させ、最短の動きで家事を完結できます。また「洗濯物の外干しはしない」と決めていたので、ベランダでなく南面はテラスに。ちょっとしたリゾート気分が味わえる仕掛けとなりました。
※ハイサイドライト…部屋の高い位置に付けた窓。「高窓」とも呼び、高い角度から採光できるので、部屋の奥まで光が差し込む。
周囲の目にさらされる建物正面側1階の開口は、目線を避けるための地窓に。敷地は分譲地の奥まった場所に位置しているので、車の出し入れがしやすいようにカーポートの位置を決めました。