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イシマルデザイン 一級建築士事務所岸 絹子Kinuko Kishi1980年生まれ。滋賀県立大学環境科学部環境・建築デザイン専攻を卒業後、京都工芸繊維大学に研究生として在籍。設計事務所勤務を経て2008年に独立、岸建築設計事務所イシマルデザインとし活動を開始する。結婚し、石丸絹子から岸絹子に改姓。13年にイシマルデザイン一級建築士事務所を開設。一級建築士、ライフオーガナイザー®。■ 好きな景色/海 ■ 休日の過ごし方/家族と過ごす ■ 好きな飲み物/コーヒー(ハンドドリップ派) ■ 趣味/庭仕事、手づくり
works
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変化を許容する大らかな空間
人の好みも、家族のあり方も、時間の経過とともに変わっていくもの。そうした変化を「許容」できる空間をつくりたいと願っている岸さん。どんなライフスタイルにも馴染む、家族が自然体でいられる場所を追求しています。 -
第一歩は、お互いを理解すること
「好奇心旺盛で、どんなことでも楽しめるタイプ。そして、いつも穏やかでフラットな人間でありたいと思っています」と自身を評する岸さん。そんな彼女を知ってもらうことと、施主を知ることには丁寧に時間をかけています。そのためにも、まず自邸に来てもらって、岸さんがどう考え、どう暮らしているかを理解してもらっています。
施主は、これまで歩んでこられた道も、今望まれていることも、暮らしでこだわっている点もそれぞれ違います。「でも、会話を重ねるなかで、その人の好きなものが必ず見つかるものなんです」と岸さん。そこからイマジネーションを膨らませることで、その人の好きな建物をつくりあげることが、彼女の喜びとなっています。
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家事、子育て、仕事、趣味を楽しんで
仕事が大好きな岸さんですが、仕事一辺倒ではなく、子どもと遊んだり、家事をこなしたりするのも同じように好きなのだそう。「仕事とプライベートのピークが重なり、追い詰められることがあっても、最後にはちょっと開き直ったりできる性格なんです」と笑います。なんでも楽しむことのできる大らかな人柄は、彼女の生み出す空間にもつながっています。
岸さんの家には、お子さんが描かれた絵や作品があちらこちらに飾られています。「子どもの成長を感じられることに加えて、独特の感性にちょっとドキッとしたり。こうしたモノにより、家が呼吸をしているような気もしています」。お子さんとはもちろんですが、施主を招いたワークショップなども開催。モノづくりを楽しむ姿勢はプライベートでも発揮中。