周囲を家屋に囲まれた、住宅街の旗竿※地。施主からのオーダーは「明るい日差しの入る家にしたいし、趣味のエレクトーンを夜中に大音量で楽しみたい!」という、難易度の高いものでした。日当たりとプライバシー、居心地の良さ、そして予算。すべてを確保するには難しい条件でしたが、施主の暮らし方や周囲の環境を熟考した結果、白方さんは施主らしい最適解を見つけました。
ダイニングの奥に半地下を設け、さらに近隣の状況を踏まえた配置にしたことで、漏れ出す音を最小限におさめることができました。ま、半地下にするためにできた上下1mの段差の効果により、空間は17畳程度とは思えないほどの広がりをもたせています。
※旗竿…旗竿地。道路に接する部分が細長い通路のような敷地になっており、その奥に建物の敷地が広がっている土地のこと。竿についた旗のような形状になっている。