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Designers Voice

理想とする建物は、「経年で左右されない住みやすさがある家」。自身の生活者目線を活かした、ベーシックで心地よいデザインを追求しています。「同僚の設計士の意見にも耳を傾け、独りよがりではなく、住む人を思った家をつくり続けたい」。

Designer

株式会社プラスワン
久保 卓彌Takuya Kubo
松山市出身。二級建築士。河原デザイン・アート専門学校インテリア・建築デザイン科を卒業後、松山市の工務店、山口県の設計事務所勤務を経て、2013年に株式会社プラスワンに入社。理想とするのは経年で左右されない住みやすさ、飽きのこないベーシックで心地よいデザイン。「変化するライフスタイルにしっくりと馴染む家」。
■ 趣味/釣り ■ 特技/コーヒーのハンドドリップ、お菓子づくり ■ 好きな本/図鑑、ONE PIECE ■ 休日の過ごし方/子どもと公園めぐり、家事手伝い

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  • 「パーソナルスペースは大事」「広くなくても、心地よく過ごせる」

     「設計士になった理由ですか…難しいですね」と言いながらも「強いていえばモノづくりが好きだからでしょうか」と一生懸命に答えを探す久保さん。このやり取りだけで誠実な人柄が伝わってきます。4人兄弟で育った実家は、あまり広くない家で自分の部屋を持つことはできませんでした。その経験からか「パーソナルスペースは大事」ということとは常に意識しているそう。一方で「広くなくても、心地よく過ごすことはできる」とも感じており、空間の面積ではなく、どうすれば居心地がよくなるか、そんなことを考えながら設計するのが大好き。「制約や条件がある敷地ほど、面白いんじゃないかなって思っています」と話します。
     もう一つ、大切にしているのは普遍性。住み手が年を重ねたとき、家族の形が変わったとき、新しく好きなものができたとき。それらを大らかに受け入れられる普遍性をもつ建物にしたいというのが久保さんのテーマ。時間の経過に流されない、ずっと住み手に愛される家が久保さんの理想なのです。

  • 日々の経験により、考え方、ものの捉え方などをアップデート

     これまでに設計した建物は約50棟。その1棟1棟に思い入れがありますが、やはり印象深いのは自邸。「自分自身が施主であり、設計者である。こんな経験はおそらく一生に一度だけ。自邸の建築により、お客さまの気持ちに近づけたのは大きな収穫」と話します。
     休日にはお子さんと過ごす時間を大切にしている久保さん。ときにはお子さんのリクエストでお菓子づくりをすることもあります。「独身時代にはできなかった経験。お菓子づくりは段取りやタイミングが大事なので、どうすれば効率よく動けるかを考える良い機会になっています」。このように実体験で得た感覚を設計に活かすことも少なくないそうです。
     設計士としての子育てや家事などの生活者としての時間も積み重ねている日々により、「考え方、ものの捉え方などアップデートできているんじゃないかな」と実感。こうした仕事経験、人生経験をお客さまのために活かしていくことが、今後のテーマとなっています。

    バイクをいじるのが好きだった久保さん。「手先を動かす」という経験が、設計の仕事に結びついたと感じている。

    穏やかな話し口調でほんわかした雰囲気の久保さん。「聞き上手かな。お客さまの何気ない言葉からヒントを得ようとしています」。

    公園めぐり、昆虫探しなど、お子さんと過ごす時間を大切にしている久保さん。「子育てや家事は、確実に設計に役立っています」。

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