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ROOM TOUR
  • 外に閉じ、内に開いて光を導く。空間デザインの工夫

     

    自分たちの思い描く住まいと、予算とのバランスに苦心されていた施主夫妻。設計から施工までを一貫することでコストを抑えつつ、住み手の想いやこだわりに添った家づくりを行う三好さんとなら「やりたいことが叶う」と感じ、依頼されたといいます。
    敷地は、南を道路に面した三角形の変形地。住宅建築のセオリーで言えば南側にリビングを持ってくるところですが、そうすると外からの視線を遮るためにカーテンが必要で、昼間も薄暗い室内になってしまいます。できるだけカーテンをつけなくても生活できる設計を心がけている三好さんは、設計でその問題を解消することに。

     

     

    LDKは建物の中央に突き抜けるように配置し、水まわりやパントリーなどの緩衝区域を道路側にレイアウト。なおかつ採光を確保するための開口の位置を入念に検討した上でのプラン提案となりました。
    道路に面した南面は外から見ると閉じた印象ですが、視線を遮りつつ光を導くために設けたハイサイドライトが外観のアクセントの役割も果たしています。

  • 音楽や本に触れて、豊かに育ってほしいから

    まだお子さんが小さいこともあり、室内でのびのびと活動できるスペースをとの要望に対しては、リビングの続きにウッドデッキを配置しました。絶妙な高さに設定したルーバーが外からの視線を遮ってくれるため、リビングの開口はカーテン要らず。心地よいひだまりの中で過ごすことができます。

     

    人の触れる範囲にはできる限り無垢素材を使うことも、三好さんの家づくりのテーマ。床はアカシアの無垢材、壁や天井、建具などは無塗装のシナベニヤで統一しました。無垢のランダムな表情は味わいとなり、多少の傷も経年美として許容できるでしょう。

     

    2階には、音楽と読書が趣味という夫妻のライフスタイルを表現する空間を計画。「子どもたちにも音楽や本に触れて育ってほしい」という思いを込めて、あえてお子さんの通り道に本棚やレコードコレクションを収めた書斎を配置。暮らしも趣味も、家族で共にする住まいです。

建築デザイナー

株式会社 三洋建設 三好将太郎
株式会社 三洋建設
三好将太郎
Shoutarou Miyoshi
松前町出身。近畿大学九州工学部建築学科卒業後、株式会社三洋建設へ入社。「つくり手も住み手も、楽しむ家づくり」をモットーに、お客さまとのコミュニケーションを何よりも大切にするため、打ち合わせに時間をかけるのが彼のスタイル。二級建築士、一級建築施工管理技士、二級土木施工管理技士、三級ファイナンシャルプランニング技能士
■ 特技/楽曲制作、燻製作製 ■ 好きな本/蜜蜂と遠雷 ■ 好きな音楽/ジョン・コルトレーン ■ 好きな建築/サヴォア邸

工務店情報

会社名
株式会社 三洋建設
対応
新築住宅・リフォーム・集合住宅・店舗・事務所の設計施工、公共工事
アクセス
伊予郡松前町大字筒井290-4
電話番号
089-984-0123
営業時間
9:00〜17:00
定休日
日曜、祝日

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