夫妻と、幼稚園に通う男の子と1歳の女の子。家族4人が暮らす住まいにちょうどいい形とは? これまでに300棟を超える家づくりに携わってきた西村さんは、わかりやすい説明と丁寧なコミュニケーションで家族の住まいに対する想いを紐解いていきました。間取りや家事動線、部屋の広さといった要素だけでなく、暮らしのシーンをリアルにイメージすることを大切に。こちらの住まいに関しては、北側道路かつ周囲を住宅に囲まれた敷地に対して、外部からの視線を遮りつつ、光を確保することを考えて計画されました。
道路に面した北側の開口は、ほぼ玄関扉のみで閉じた印象ですが、扉を開けば、南側にあるダイニングやその先の庭まで視線が抜けていきます。なお、家の北面には生活機能を集約。玄関土間にシューズクロークを設けて使い勝手よく。玄関ホールから直接アクセスできる位置に洗面室や浴室を配置しました。トイレはLDKから離れた北面の最奥に置き、落ち着いた空間としているのも西村さんの設計の一つのポイントです。