Attractive Houseは、アマミホームのブランドのひとつ「Archi est」のモデルハウスであり、鶴田さんの自邸。ブラックカラーのファサードは焼杉、ガルバリウム、コロニアルと3つの素材感のニュアンス、縦や横への貼り分けにより、単調になりがちな一色づかいを抑揚のあるテイストに高めています。
Attractive Houseの世界観をもっとも感じさせるのはLDK。使われているカラーはブラックとホワイト、ブラウン、グレイの4色。無彩色をベースにして、洗練された上質な空間をつくりあげています。また、リビングとダイニングキッチンは、床色の変化によりゾーニングがなされており、それぞれの場所にふさわしい居心地が生まれています。
リビング部分は吹き抜けによる上への開放感、大窓から外への開放感と二方向への広がりを意識。壁面には調湿作用のあるエコカラットを施して、インテリアと同時に機能性も満たしています。天井のラーチ材は、2枚割りした板を継ぎ目がわからないようにジョイント。シャープなイメージとともに、深い色合いで空間を引き締めるなど、ディテールの意匠にまで、鶴田さんのこだわりを投影しています。
「自邸ということもあり、自分のやりたいことをほぼ具現化することができました」と鶴田さん。自身が整理された空間を好むこともあり、目に見える空間の生活感を排除できるよう収納の位置、容量などもとことん突き詰めています。またユニークなのは主寝室のスタイル。2階フロアのオープンスペースを寝室としており、リゾートホテルのメゾネットルームを思わせます。朝、自然光とともに目覚める心地よさも気に入っています。
前面道路に対しては開口部を排除したクローズな建物。直線的なフォルムとブラックでまとめたトーンが、スタイリッシュでソリッドな印象を与えます