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• 居場所がたくさんある、そんな暮らしの場所を

  間取りありきではなく、どんな暮らしがしたいか。施主の好きなものやライフスタイルに寄り添う姿勢を大切にしている安倍さん。設計士であり、妻であり、母でもある彼女の家づくりは、かゆいところに手が届く、そんな細やかさに満ちています。

• 家づくりのプロセスも一緒に楽しめように

  「家族それぞれにお気に入りの場所があって、くつろげる。そんな居場所がたくさんあるような家づくりを心がけています」という安倍さん。おしゃべりという名の打ち合わせを重ねるなかで家づくりのピースを一つひとつ集め、図面に起こしていく。「家づくりのプロセスも一緒に楽しんでいけたらうれしい」と顔を綻ばせます。
  
  また限られた敷地を活かす設計も、安倍さんの魅力。小さくても抜けているところがあったり、落ち着くところと開放的な場所があったり。家のなかにメリハリをつけることで、小さくても居心地の良い家をつくることに努めています。
  

• 家族と過ごす何気ない日々から生まれるもの

  2人の息子さんと夫と、家族4人で暮らす安倍さん。食卓を囲み、その日あったことをおしゃべりして笑い合う、そんな何気ない時間に癒されています。またアウトドアも好きで、のんびりと自然を感じていると、景色の切り取り方など家づくりのアイデアが湧いてくることもあるそう。
  
  「家族には手づくりのものを食べてもらいたい」と、安倍さんは母として普段の食事にも気を遣っています。ものづくりが好きなのは家も食も同じ。余裕のある朝はパンを焼いたり、子どもたちとお菓子をつくったり、おうち時間を楽しんでいます。