大正から残る古民家で暮らす【中古住宅たてもの探訪Vol.07】

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今も古い街並みが残り、新しい世代の人々が集まる場所として賑わいを見せている三津浜。

夫婦で資格を取るほど古民家好きのオーナーが惹き寄せられたのは、必然だったのかもしれません。

「定年退職後は、古民家で暮らしたいと考えていました。寒い時は寒い、暑い時は暑い。けれど、暑い中でも風が抜けた涼しさとか…。自然を感じられる家はいいなと思って探すなかで出合ったんです」

オーナーが選んだのは、かつて伊予絣で栄えた旧濱田家の邸宅。

玄関に続く「店の間」は、かつては旧濱田家と、職人や出入りの業者が交わるお屋敷の顔。伊予絣の反物などを入れていた作り付けの棚や、古い貴重なガラス戸も特徴的です。女工たちが通った石畳の土間も、往時の姿をそのまま残しています。

住居部分のダイニングキッチンは改修し、古民家の雰囲気と調和するタイルの壁やレトロモダンな照明をあしらいました。

築100 年を超えた古民家の貴重なつくり、調度はそのままに、住まいへ改修。地域の交流拠点「大濱犬三商店」としても活用しています。

ワークショップや撮影スタジオ、屋内マルシェなど、地域の人々が自由に活用できる場所へ。

二人は女将・番頭として、三津浜での日々を楽しんでいます。

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